『花芯』林遣都、 村川絵梨の熱演に「嫌われてもいい覚悟で臨んだ」

映画『花芯』初日舞台挨拶が6日、都内・テアトル新宿にて行われ、主演の村川絵梨をはじめ、林遣都、安藤政信、藤本泉、落合モトキ、毬谷友子、安藤尋監督が出席した。

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原作は、新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年の発表当時批評家から「子宮作家」との批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた鮮烈な恋愛文学。親が決めた許婚と結婚し、息子を儲けていた女性が、真実の愛を求めてさまようさまを描く。主人公・園子をNHK連続テレビ小説「風のハルカ」の村川絵梨が体当たりで熱演し、夫・雨宮を林遣都が、不倫相手の越智を安藤政信が演じる。

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初主演作封切りに、艶やかな気もの姿で登場した村川は「思い入れが本当に強い作品で、とても濃厚な時間を過ごしました。今まで女の性みたいなものを演じたことがなかったので、『私に務まるのかな』と不安だったんですが、28歳になりますし、これやらなかったら一生後悔するなと思いました」と感無量の表情。

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そんな村川との共演に、林は「本当に相当な覚悟を持って、撮影中も命を削って役と向き合っていた。そういう姿を見て『スマートに支えられたら』と思っていたんですが、そんな余裕はなく『負けてられない』という思いでぶつかりました」とコメント。「会ってすぐ身体を交わせるので、もう嫌われてもいい覚悟でぶつかっていきましたね」と語ると、村川も「嫌うどころか本当に紳士で、もう大好きです。私のチャレンジと同じくらいの気持ちで林さんも役に向き合ってくれて、勝手に戦友だと思ってます」と称えた。

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一方、安藤は「僕は『ROOKIES』の頃から村川絵梨の大ファンだったので、一緒に仕事ができると思ってオファーを受けました。念願叶って、いつ役者辞めてもいい」と告白すると、村川は「びっくりした!初めて聞く!」とツッコミ、笑いをとった。続けて、村川との共演に「大雨の中、後ろから抱きしめて強烈なキスをするシーンがあるんですが、そこが思い出深いですね。美人ですからね、演技もよくて。僕はでも着物より野球帽被ってスコアつけてる絵梨の方が好きです」と告白。村川は「なに言ってるんですか(笑)でも、初日がいきなり濃厚なシーンで、ガンッと来てくださったので助かりました」と振り返っていた。

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イベントでは、原作者の瀬戸内寂聴から主演の村川へサプライズの手紙が。「こうして魅力ある、素敵な映画にしてくださって夢のようです。(中略)捨て身で全力で演じてくれたヒロインの村川絵梨さん。ありがとう。この思いがけない幸運を、冥土の土産に、94歳の私はやがてあの世への旅に立つことでしょう。その前に、自分の目でこの映画を観ることができ、本当に幸せです」と司会者から読み上げられると、村川は「寂聴さんとお会いした際に、今この時代に、この内容で映画化されることがすごく嬉しいとおっしゃってくださって。本当にやってよかったと心底思いました」と瞳を潤ませながら真摯に語った。

映画『花芯』R15+はテアトル新宿ほか全国公開中

【CREDIT】
原作:『花芯』瀬戸内寂聴著(講談社文庫刊)
監督:安藤尋 脚本:黒沢久子
出演:村川絵梨、林遣都、安藤政信/毬谷友子
配給:クロックワークス

(C)2016「花芯」製作委員会

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